album-blog

謹賀新年2021

2021/01/02 (Sat)

あけましておめでとうございます。

昨年は醸造所が完成して10周年の記念すべき年でした。各地のレストランやホテルなどで醸造所の中に保管してあるバックヴィンテージを大胆に放出したメーカーズディナーやセミナーなどを開催しようと考えていたのですが、コロナ渦の中、1月と2月に一回ずつ開催したきりとなってしまいました。

リュードヴァンを立ち上げたばかりの頃、始めてシャルドネを製品化したときに味わったフレッシュな味わいは出来たてのシャブリを連想させてくれる素晴らしいものでした。その時きっとこのワインは10年先には憧れであった熟成したシャブリのように素晴らしいブーケに満ちたワインになっていてくれると願ったものでした。

そして今、実際に10年熟成したワインを開栓してみると、それは素晴らしいブーケに包まれて、あのときに願っていた味わいの予想を遙かに上回る素晴らしいワインとなって私たちを迎えてくれます。本来コロナ渦で無ければ少しでも多くの皆さまにリュードヴァンのワインの熟成した素晴らしさを知っていただきたいところでした。

普段あまり過去を振り返ることはないのですが、シャルドネから始まり、今も脈々と同じスタイルを貫き、けして奇をてらわずその年の栽培に勢力を傾け、ワイン造りも手を抜かないように心がけて、2007年のファーストヴィンテージから毎年のように目まぐるしく変動する厳しい天候気候に寄り添い、ときには抗いながらも真摯にワイン造りをしてきました。

至上最高の出来に歓喜した2019年、その反動の如く経験したことの無いほどの梅雨の雨に見舞われた2020年、可能な限り農薬散布の回数を減らし、作業の効率化を追求し栽培面積を拡大してきた結果が、まさに裏目にでた厳しい年となったことと、コロナと共に強く記憶に残るヴィンテージとなりました。

ワイン造りはそこの土地と共に、そこの土地の葡萄と共に、そこに係わる者の営みが一本一本のボトルの中身にレコードのように刻まれて行きます。良い天候だったのか、厳しい天候だったのか、十分に葡萄をケア出来たのか出来なかったのか、慎重にワイン造りが出来たのかどうか、その証しがワインの品質や量となって現れます。

昨年2020年は厳しい年でしたが、同時に多くのことを学んだ年でもありました。
今年2021年はここで得た教訓を糧に気持ちを新たに歩み出します。改善、改革…、改め直すことが盛りだくさんです。

転んだらもう一度立ち上がれば良いだけのことですが、「転んでもただでは起き上がらぬ」がごとく、多くのことを学びより良い結果に結びつけて行けるように、決意を新たに、新年のご挨拶にさせていただきたいと思います。

とはいうものの、リュードヴァンのワインを愛してくださる皆さまには、堅苦しい私たちの思いなどは直ぐに忘れていただいて、ただただワインを美味しく飲んで幸せになってくださればと思っております。その為に、その喜びの為に、私たちのワイン造りがあるのですから。

2021年が皆様にとってより良い一年となりますように。

本年もよろしくお願いいたします。

リュードヴァン 小山英明