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新製品:Clair2016 クレール2016 発売。

2018/08/13 (Mon)

Clair2016 クレール2016(ロゼ)が発売になりました。
2015年ヴィンテージまでは商品名がPinot Noir Clairでしたが、今回発売の2016ヴィンテージはピノ・ノワールをベースに少量のシャルドネをブレンドしています。よって商品名からブドウ品種であるピノ・ノワールを取り除き、シンプルに「クレール」としました。

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2年近くも樽熟成させていたため、程よい熟成感が感じ取れます。力のあるワインでないと出来ないことです。

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リュードヴァンのラベルは表ラベル裏ラベルが一体となった一枚物。
通常、裏ラベルに相当する個所には必要表記以外に説明文などを書くことはあまり無いのですが、ロゼであるが故に、同じ品種の赤ワインとの混同を避けるために、少々説明文を入れさせていただきました。

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クレール2016、非常にしっかりとしたワインです。

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このクレールの誕生はそもそも2015年までさかのぼります。
2015年は私たちにとって最も忘れられない年の一つで、6月の後半、ブドウの開花期にひどい雹にたたられて蔓も葉も花も蕾もズタズタに引き裂かれた年なのです。

2015年6月、雹にたたかれたブドウの枝葉。

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当然、ブドウの実一粒一粒が少なくなってしまうのみならず、傷ついた蔓や実は病気に感染しやすく、特に果皮に病気が発生しやすいピノ・ノワールに至っては収穫量が激減してしまいました。

例年どおりであるならば、ピノ・ノワールから2~3樽分は白ワイン製法によるヴァンムスー(スパークリングワイン)用のキュベを造り、残りの果実から赤ワインの仕込みを行い、通常ですと赤ワインは4~5樽程製造します。
しかし、収穫出来た重量から逆算してもヴァンムスー用に2樽造ると、赤ワイン用には1樽少々しか造れません。ならば全て赤ワイン用に仕込むとしても、病果の多い年は十分にブドウの木に実らせたまま種の成熟を待つこともできません。
よって、偉大な(出来の良い)赤ワインの製造はあまり期待出来ないと判断し、赤、白各々2樽ずつ、しかも通常ヴァンムスー用の白ワイン製法では贅沢に搾汁率を抑えて製造するところを、少しでも搾汁率を高め量を増やすことを行いました。当然、白ワインとなるところが、果皮からの色素が抽出されて、淡いピンク色(オレンジ色)のロゼワインとなります。
赤ワインが2樽程度では翌年の売り上げ、即ち経営に大きく響くため、ヴァンムスーとしての熟成酒の製造は諦め、ロゼワインとして販売することになったのが、Pinot Noir Clairの製造のいきさつなのです。

よって、Pinot Noir Clair は2015年のみのイレギュラー商品の予定でした。しかし怪我の功名といいますか、特に敏内熟成したワインの出来は素晴らしく、その後の2016ヴィンテージ、2017ヴィンテージのヴァンムスー用の熟成酒も豊富に製造出来たため、この度生産量に余裕のある2016ヴィンテージから再びくClairの製造に踏み切ることになりました。

2年近くフレンチオークの樽で熟成させて、またヴィンテージとしても非常に力の強いワインです。白(ロゼ)ワインとしてのヴァンムスーに通じる華やかさと、赤ワインとしてのピノ・ノワールの性質も合わせ持ち、前菜からメインまでほぼ通しで合わせられる万能性のある、飲み応えのあるワインとなっております。

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