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春の足音。シャルドネとゲヴェルツトラミネールの登場です。

2024/03/09 (Sat)

この冬はなかなかまとまった雪が降らない印象でしたが、2月、そして3月と冬も中盤から終盤になるほど良く降る印象です。
ただ、3月にもなると雪質も湿り気のあるもので、翌日には溶けてなくなり春が近いことを実感します。
そんな中、今年もシャルドネとゲヴェルツトラミネールの発売が開始となりました。

Chardonnay2023(シャルドネ)とGewurztraminer2023(ゲヴェルツトラミネール)。
雪のなかから顔を出す蕗の薹や、オオイヌノフグリの小さく青い花を見つけると春が近いことを実感します。そんなイメージで撮影しました。

シャルドネはフランス、ブルゴーニュ・シャブリ地方のワインをオマージュしています。
出来立ての今はフレッシュ&フルーティ。牡蠣にシャブリなどと言われるように、新鮮な魚介類にも相性が良いワインです。

ゲヴェルツトラミネールからはバラやライチを連想する香りが特徴で、一部の愛好家からは絶大な人気を誇るワインです。

 

シャルドネは透明感のある淡い黄色。
ゲヴェルツトラミネールはうっすらとオレンジがかっているのが特徴となります。

 

シャルドネ2023。爽やかですっきりとした印象のようで、とても果実のボリューム感が大きく、平年よりもトロピカルな香りが特徴的です。

リュードヴァンの全てはこのスタイルのシャルドネから始まりました。
土地の個性を鏡のように映してくれるシャルドネ。樽熟成はせず、いわばお化粧をしていないワインです。

果実が熟す季節の暑さがこの年のワインの力強さをもたらしています。

 

ゲヴェルツトラミネール。
リュードヴァンが創業の時から栽培してきた5品種が、シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブラン、ピノ・ノワール、メルロ、カベルネ・ソーヴィニョン。これらの品種の特徴や傾向が一通り見えてきたところで、新たな可能性を求めて試験栽培を開始した品種の一つです。現在では本格生産に向けて毎年少しずつ作付け面積を増やしています。

銅褐色のブドウから得られる淡い橙色の色調が特徴的です。

 

10月初め、収穫期のゲヴェルツトラミネール。淡い色調の果実、所謂「グリ系」の品種です。同じ年に植えた同じクローンであっても、香りの出方に差があったり、ミステリアスな品種です。

 

2022ヴィンテージはバラの香りが際立っていましたが、今回2023ヴィンテージはまさにライチの香り。果実が成熟する時の暑さが、果実の熟度の違いとなり、バラからライチへと香りの違いとなって現れるのだと考察されます。
この妖艶な香りにハマる人にはたまらないワインです。

 

最近は室内のスタジオ・セラー(瓶や樽の貯蔵庫です)での商品撮影はほとんど行わず、カフェ・リュードヴァンのテラス席で商品撮影をすることが多いです。
季節ごとの陽の光の違いを感じることができて、製品毎にワインは一年を通して完成するものであり、同時に私達もこの土地と共に、季節と共に生きているということを伝えることができると思うからです。

3月の信州はまだまだ寒いですが、陽の光からもなんとなく暖かさを感じるようになりました。テーブルの端にザラメのように溶け残った雪からも春が近いことを実感します。

 

葡萄畑では剪定作業に追われています。そろそろ葡萄の樹にも樹液が行き渡り、剪定した切り口からは樹液がポタポタとしたたり落ちてきます。
来月には梅や桜や水仙などが一斉に咲き始め信州の春は息を合わせたようにやってきます。そして葡萄畑でも新しいシーズンがまもなく始まります。

 

毎年のことですがシャルドネとゲヴェルツトラミネールの完成は春の足音のようで、そろそろ眠りから覚めませんか?とでも囁かれているようで、否が応でも新しいシーズンの到来を意識せざるを得ません。もう4月も目前です。そろそろ冬眠から目覚めるとしますか。

Gewurztraminer2023 375ml(ハーフボトル)は、こちらのオンラインショップとカフェ・リュードヴァンのみの限定販売です。開花期の結実不良の為、生産本数も限られております。早めにご購入ください。

Chardonnay2023 750mlは、オンラインショップとカフェ・リュードヴァンは勿論、酒販店様でも扱っております。

オンラインショップはこちらから

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どうぞよろしくお願いいたします。