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謹賀新年2022

2022/01/01 (Sat)

あけましておめでとうございます。

昨年もリュードヴァンのワインを応援頂きありがとうございました。
昨年を振り返ると例年以上に沢山のことに取り組んだ一年でした。一昨年の葡萄の凶作から学んだこと、会社組織としての仕組みの見直しなど、一つ一つ改善して進んできた一年でした。
今年はリュードヴァンが会社として誕生して15年目となります。毎年開墾と定植を続けてきた十二平の葡萄畑も合計で6.5ha。レストラン事業も宿泊施設(シャンブルドット・リュードヴァン)と合わせて大変ご好評を頂いております。

一言でワイン造りと言っても、一醸造家としてワイン造りに専念することであったり、ライフスタイルとして、より自然と寄り添った農業とそれに寄り添ったワイン造りを追求したりと様々だと思います。それは醸造家の数だけワイン造りの数があると言っても良いと思います。

勿論、私にも私なりのワイン造りの哲学やスタイル、拘りの様なものがあります。
しかし、リュードヴァン(会社組織)として追求するものはワイン造りのみならず、設立時から掲げていることに「地域と共にワインと共にある暮らしを実現する」ということです。

それは一醸造家として如何に素晴らしいワインが出来ようとも、ワイン造りが事業として産業として成立しなくては、ワインが地域の文化としては成立しないということ。
リュードヴァンが取り組むのは希少性の追求ではなく、品質は勿論、ワインを量的にも価格的にも誰もが手に取りやすくすることです。

その為に取り組んでいるのが祢津御堂地区での大規模農場なのです。リュードヴァン(カーヴ・ド・ミドウを含む)の御堂地区での栽培面積は5.2ha。面積では十二平の6.5haよりも小さいですが、実際に葡萄が植わる有効面積では同等となります。

御堂地区に2020年から始まった定植に合わせ、今年は新しい醸造所を建設する予定です。
リュードヴァンでは葡萄の収穫期に大人のみならず、最近では地元の小学生が手伝いに来てくれるのが恒例となっています。初めて小学生が来てくれたのが3年前のこと、彼らが成人を迎える頃、当たり前の様に御堂地区の葡萄から造られたワインが供給できる様にすること。それが今リュードヴァンの取り組む目標であり、その時こそ「地域と共に、ワインと共にある暮らしが現実のものとなる」時なのだと思います。

2022年、そんな目標とする世界がいよいよ視界に入ってきたことを実感する新年の始まりです。
今年も引き続きリュードヴァンのワインと、取組みをよろしくお願いします。

リュードヴァン 小山英明