ここ東御では冬でも晴天率が高く、深い積雪に覆われない地域なのですが、ここ数日は信州の冬らしい景色が広がっています。
このところの厳しい寒さは一月も半ばを過ぎて平均気温が-4.6℃ほど。まだ2週間を残してのデータですが、暖冬つづきの近年では2~3℃ほど低い値を記録しています。
葡萄の樹は幹回りの細い幼木の間は厳しい寒さが続くと春に芽吹くことができず、枯れてしまうことがあります。
このまま春になっても芽吹かないことを、山梨でワインの仕事をはじめたころ「眠り」と教えていただきました。
深い積雪があり幹が雪に覆われてしまう地域ならば雪の保温力で守られるのですが、寒さが厳しく雪の少ないこの地域では、「眠り」を防止するための対策として藁で包む作業を行います。
太く立派な成木になるまで何千本と気の遠くなる地道な作業です。
昨年の猛暑そして今年の厳しい寒さと、ワインにはその年々の気候の違いが品質の良し悪しとなって現れてきます。その違いがあるからこそワインボトルには年号、即ちヴィンテージが記されているのです。
しかし忘れてはならないのは、気候の良し悪しのみならず栽培醸造家の絶え間ぬ努力や思いが込められてこそヴィンテージの違いとなって現れていることも大きいのです。
藁巻き作業を終えて今の時期はリンゴの果実酒、シードルの製造に追われています。
リンゴは全て地元東御市産。
中にはリュードヴァンの葡萄畑のすぐ隣のリンゴも含まれています。
それもそのはず、リュードヴァンの葡萄畑やワイナリーの敷地は元々リンゴ畑として造られた土地なのです。
最近では信州各地でも本格的なシードルが製造されるようになってきていますが、
リュードヴァン・シードルには土地の個性や気候、農家や造る者の思いがきっと違いとなって現れているはずです。
少量の糖分と酵母を残したまま壜に詰め、壜内で醗酵させることによってシャンパンのように泡を溶け込ませます。
若干の濁りがシードルの特徴。
この濁りは糖分を消費し炭酸ガスを発生させ役目を終えた酵母によるものです。
早いロットで2月中には製品化できる予定です。
シードルと一緒に、いつものワンプレートも冬ならではの料理を考えています。
暖かい料理と暖かい暖炉で、カフェ・リュードヴァンは皆様をお待ちしております。
そしてカフェの暖炉はと言うと・・・。
ちょうど一年前、ワイナリーの建設工事中に、鉄工所を訪れたときの写真です。
ワイナリーを支える鉄骨が造られている現場。
その時に鉄工所の現場を暖かくしていたのがこの暖炉。
丈夫な鉄板と効率的に放熱するフィンが溶接されて、無駄な装飾がなく機能が力強さと美しさを表現しています。
この鉄工所オリジナルの暖炉、カフェ用に同じものを制作して頂きました。
富士山工業(フジヤマコウギョウ)製
本体には無駄な装飾がない代わりに、暖炉の熱から壁を守るための囲いには、
リュードヴァンのラベルと同じ装飾を施してして頂きました。
夏にはリュードヴァンの葡萄畑では無数のオニヤンマが飛び交います。
そんなトンボ達をを思い起こさせる素敵な灰かき棒のセットです。
富士山工業製のオリジナル暖炉、興味のある方はリュードヴァンまでご連絡ください。
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Cafe Rue de Vin (カフェ・リュードヴァン) 2月12日,13日はお休み致します。
土曜・日曜のみ営業
AM10:00~PM5:00
〒389-0506 長野県東御市祢津405
Tel : 0268-71-5973
リュードヴァンの所在地は、地図検索サイトNAVITIMEでも表示されます。
クリック、⇒ NAVITIMEで検索 「リュードヴァン」
そして、Googleでは東部湯の丸インターからのルート案内もご覧いただけます。
クリック、⇒ Googleでルート案内
㈱リュードヴァン
〒389-0506 長野県東御市祢津405
Tel : 0268-71-5973 Fax:0268-71-5983
e-mail : info@ruedevin.jp
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