山の上から赤や黄のモザイク模様が伝わり下りて、葡萄畑にも紅葉の季節がやってきました。
シャルドネ
葉の緑が黄色に変わって行く瞬間。役目を終えて行くひと時の美しさ。
ワイナリーから見渡せる750m近辺のシャルドネ
黄金と表現するには少々タイミングが早いのですが、今週末辺りは見ごろかもしれません。
蓼科山を望む ソーヴィニヨン・ブラン
秋も深まり山々のシルエットが鮮明になってきました。
霜が降りて葉が枯れ落ちるまで青さを失わないのは、自らがソーヴィニヨン・ブランであることをかたくなに主張しているかのようにさえ感じます。
ピノ・ノワール
副梢に残された小さな果実。冬の作業の時に一つまみ。
真っ赤な葉は幹に虫が入ってしまった為。
早期に退治出来たものは何とか治癒してくれるのですが、手遅れのものもあります。
注意をしても森と隣接した畑では完璧に見てあげることには限界があります。
紅い色素がアクセント
ついブルゴーニュに想いを馳せてしまいます。
今年初めて本格的に収穫ができた畑ですが、まだまだ枝葉の密度は足りません。
今年はせいぜい一樽ほどですが、これからが楽しみです。
メルロ、濃く深い黄色が特徴
今年はたくさんの果実を付けてくれました。
斜面のきついこの区画に苗木を植えたのは5年前、雑木林だった事がうそのように立派な葡萄畑になりました。土手のアカシアが雑木林だった事を物語ります。
カベルネ・ソーヴィニヨン
今週末、今年最後の収穫作業が待っています。
短い紅葉の季節を経て、やがてはかなく散る葡萄の葉はその命を果実に託し、その命を受け取った僕らは、大切に醗酵させ慎重に熟成を見守り、その結晶がワインとなります。
自然豊かなこの日本であっても、葡萄の恵みはたゆまぬ努力なくしては得ることはできません。
如何に枝葉を守り、健全に果実を実らせるか。
不作としてしまった2010年を真摯に受け止め、ひた向きに葡萄と向き合った2011年。
カベルネ・ソーヴィニヨンの収穫を直前に、今年全ての品種において豊作を恵んでくれた葡萄の木々に感謝します。
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