収穫、仕込み作業を終えて、前へ向いていた意識の視線を足元へ向け、思考回路のスピードを少し緩めてみる。
シーズン中は「葉を守り、いかに房を守り、収穫の時を迎えなければ」と葡萄畑は闘いの場です。
しかし、今はそんな思いからひと時解放される季節。
黄色く染まり寒さの訪れとともに落葉する季節と気持ちがシンクロします。
歌舞伎舞台から続く尾根の紅葉を背景に、今年もこの景色が望めました。
山に初雪が積もる頃、紅葉とのコントラストが美しい。
毎年の事ですが、信州に住むようになってこそ体験できる景色。
紅葉に包まれた葡萄畑の小道を上がってゆくと・・・
標高の高い区画から黙々と作業をするスタッフ。
紅葉の季節と共に始まるのが、藁巻き作業。
本格的な寒さが来る前に、若い木を寒さから守る準備を整えます。
丁寧な作業。御苦労さま。
* * * * * * * * * T V 放 送 の お 知 ら せ * * * * * * * * *
ところで、先日、長野朝日放送(abn)様による取材がありました。
長野県内の方へお知らせです。
「信州をカーナビ UぐるっTV」 で小雪がちらつくなか番組レポータの方と、藁巻作業を行いました。
公式サイトはこちらです。
https://www.toyota-ugroup.com/modules/utv/index.php?mode=det&iid=9
放送は 11月28日(土) PM4:00~4:30 5ch長野朝日放送(abn)
是非、お見逃しなく。
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そして、11月もそろそろ終わり迎える頃、おかげさまで藁巻作業も終了しそうです。
この地で葡萄を植えて、4回目の冬を迎えようとしています。
春、夏、秋、冬。自然を、季節の移り変わりを肌で感じ、生活のサイクルの中で思考までもこの地と共にあるようになってくる。
体が、感覚がここの風土に年を追うごとに馴染んで行く事を感じます。
繰り返す季節毎の風景が、デジャヴの様に感じられたりすることもある。慣れのようなものかもしれません。
それでもこの地での年月はまだまだ始まったばかり、しかしこの地に葡萄を植えたということは葡萄にとってはここが生涯の地であり、またそれは僕にとっても生涯の地であるのです。
自分はよそで生まれ、よそで育った者。その事実は変えることはできません。
しかし、自分の体がここの気候や季節にシンクロして来るように、ここで暮らす人々と共に季節を繰り返し生活を続けて行くことで、自分という人間がここで暮らす人々の意識の中に当たり前の存在として溶け込んで行けたら・・・。
それは、葡萄にとってもワインにとっても同じこと、TVの取材で、雑誌の取材で、必ず聞かれることは、「なぜ、この地で葡萄を植えたのですか? なぜ、ワイン造りなのですか?」
いつも当り前のように聞かれる質問も、いつか誰も聞かない当然の事となったとき、葡萄もワインもここで暮らす人々の中に溶け込んだということになるのだと思います。
例えそれが自分の生涯において叶わなくとも、次の世代へ繋ぐことができれば良い。
それが僕らの世代に出来ることなのだと思っています。
* * * * * * * * * お 知 ら せ * * * * * * * * * *
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〒389-0506 長野県東御市祢津405
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e-mail : info@ruedevin.jp
来年2月、長野駅にて、東御市産の食を紹介するイベントが行われます。
そこで、先日、当社のワインと地元のビールと東御市産の食材で作られた料理の試食会が行われました。
その模様は、いつもの
UCVレポートにて、動画配信されています。
「UCV駅中ビストロ試食会」
こちらでご覧になれます。
https://www.ueda.ne.jp/movie/f200911/mm1112-2.html
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