ヴァンムスーシリーズ ピノ・ノワールをメインに使用したRue de Vin ”Rosé”(ロゼ)が新しく生まれ変わりました。
名称はRue de Vin ”Spécial”(スペシャ
白ワインに少量の赤ワインをブレンドしてロゼワインを造ることはフランスでもシャンパーニュにのみ認められる製法であり、当社のロゼもそれにならっておりましたが、今回からは白として製品化することとなりました。
勿論、黒葡萄であるピノ・ノワールからはなるべく赤い色素が抽出されないように、白葡萄から白ワインを造る時よりも搾汁率を抑えた贅沢な造りとなっております。とは言えシャルドネ主体の”Esprit”(エスプリ)と比べても濃い色調の白ワインとなっております。そこは流石にピノ・ノワール由来と言ったところです。
味わいも力強く骨太なところはピノ・ノワールならでは。ピノ・ノワール100%とはせずに、少量のシャルドネをブレンドすることで、骨太な中にも丸みをもたせることが出来るのです。100%というキーワードに拘るよりは、味わい重視の考え方を優先しております。
搾汁率を抑えた贅沢な造り、そして幾つもの原酒をアッサンブラージュして瓶詰めを行います。瓶の中では所謂、瓶内二次発酵が進み、そのままセラーでゆっくりと眠らせた後、仕上げ工程のデゴルジュマンを行います。
正に特別、 ”Spécial”(スペシャ
そして、先日のことですが、このワインの事を考えていて、どんな料理と一緒に頂くのが良いかと思いをめぐらせていたとき、友人から同じ東御市のレストラン、フルールドペシェ・モモカにディナーのお誘いを頂きました。ちょうど今の季節はシェフの十八番、モモのスープが頂けるとあり、きっとこのワインとの相性が良いのではないかと持参して、味わってみました。
この料理はシェフが修行した軽井沢のエルミタージュドゥタムラさんの人気メニューでもあり、こちらのシェフもとても大切にしている夏の一品であります。
よく冷えた桃をそのまま容器として使い、ポタージュと共に皮のそばぎりぎりまで味わえる何とも貴重な味わいです。
そして、イメージしていたこのワイン、リュードヴァン・ ”Spécial”(スペシャ
皆さまも東御にいらしたら、是非、こちらのレストラン、フルールドペシェ・モモカも利用してみてください。
ちなみにこの日、 ”Spécial”(スペシャ
シャルドネベースの”Esprit”(エスプリ)はワインリストにあったと思います。
そしてこちらのエチケットがその”Esprit”(エスプリ)。リュードヴァンの在り方、世界観というか、心の奥底にある思いの様なものを何よりも先に表現したワイン。正にリュードヴァンの精神を反映したシャルドネ主体のヴァンムスーです。
醸造所が完成した2010年のこと。今思い起こしてみても至上最悪の凶作の年でした。わずか二樽相当しか造れなかった貴重なシャルドネを、Chardonnay 2010として製品化せず、全てヴァンムスーの原酒として貯蔵しました。醸造所が完成した記念すべきヴィンテージワインとすることは諦め、その後のヴィンテージのシャルドネやピノ・ノワールとアッサンブラージュしてリュードヴァン初のヴァンムスーを造ることを優先したのです。そのくらい、リュードヴァンにとってヴァンムスーとは思い入れのあるものなのです。
そしてこちらのエチケットはソーヴィニヨン・ブランとピノ・グリをブレンドした”12”(ドゥーズ)。リュードヴァンのソーヴィニヨン・ブランの中でも比較的香りが穏やかなロットを樽で熟成させ、単一品種のワインとして販売するには生産量の少ないピノ・グリとブレンドしてヴァンムスーとして仕上げております。
名前の由来である”12”(ドゥーズ)とはリュードヴァンの葡萄畑のある地籍が「十二平」と呼ばれることからその「十二」の文字を頂いたものです。
こちらのワインは”Spécial”(スペシャ
これでリュードヴァンのヴァンムスーシリーズがようやく3アイテム全てそろいました。
今後もリュードヴァンならではのヴァンムスーシリーズを充実させて行く予定です。是非、特別な日のワインとして、味わって頂けたら光栄です。よろしくお願いします。